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16.ショーツについて考える

トランクスやボクサーパンツなど男性用インナーの形状に違いがあるように、女性用ショーツのそれも様々です。女装のメインターゲットは化粧や衣装にありますが、インナーにも拘りをもって楽しみたいものです。可愛らしいプリント柄の生地や、刺繍が施された華やかなショーツは乙女心がときめく素敵なアイテムです。若者向けの可愛らしいブラジャーとセットで販売されているショーツは、多くはフロント生地が少なめで、ウエスト部分(ゴムの部分)がおへそより下に位置します。女性用のショーツを始めてお召しになった際、男性用下着と比べて腹部を覆う布の面積が少ないため、少々抵抗を感じた方がいらっしゃったかもしれませんが、女性感覚ではそれが当たり前なのです。

さて、そもそも日本で多種多様な下着が着用されるようになったのは戦後になってからのこと、ショーツなどは1950年代までは白が基本でした。今ではプリント柄の華やかな生地が多く販売され、Tバックのようにデザイン性を重視したショーツも登場し、最近ではファッションの一つとしてショーツを見せるコーディネイトも一部で発表されるまでになりました。耐久性や快適さだけでなく、性的な魅力をも演出するショーツが数多く登場しています。

普段から女性用ショーツをお使いになるのであれば使い心地重視の一般的な形状のショーツを私はお勧めします。おへそを基準にフロント部分(腹部を覆う部分)がゆったりとした基本的なデザインのショーツは大変使いやすく重宝します。できればフロント生地はおへそを覆うくらいゆったりとした面積があり、男性の凸部分をきちんと固定できるガードル効果のある生地が理想です。ショーツガードルがその条件を満たしています。因みにショーツの上から、ガードル(補正下着)をお召しになる際には、おへその上までフロント生地があり、お尻を包み込む形状が適しています。一見オバサンっぽい平凡なデザインですが、実は最も使いやすく何かと重宝しますのでできれば一枚は持っておきたいアイテムです。また、ショーツは消耗品ですからできれば複数揃えておいたほうがよいでしょう。どのようなショーツをお使いになるかはお召しになる方の自由ですし、その日の気分や身に着けるお衣装でも選ぶデザインは異なるはずです。ショーツも、「特別な日用」「普段使い用」「補正下着用」等、いくつか用途に合わせて使い分けたいものです。

古代には下着が唯一の衣装だった文明もあったそうです。そういえば、映画でも画集でも、古代の人々の姿には下着一枚身に着けただけのようなシーンも多くみられます。
下着は衣装の原点、大切にして下さい。
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2009年11月2日